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椅子の歴史

椅子の歴史

日本では長い間椅子を使う習慣はありませんでしたが、西洋の人々は古くから椅子のある暮らしをしてきました。そして、時代の移り変わりと共に、私たち日本人の生活にも欠かせない家具の1つとなっています。ここでは、そんな椅子の歴史を紹介していきましょう。

古代:権威を表すもの

大昔、椅子と言えば、王様が使うもの……権威の象徴でした。このことから、「王座」と呼ばれていました。

古代エジプト時代

古代エジプト時代の椅子

椅子の起源は紀元前3000年頃のエジプトと考えられています。この頃、すでに見た目にも機能的にも、今の椅子とそれほど変わらないものが使われていて、それが椅子の原型とされています。ツタンカーメン王のお墓からは、黄金の玉座や寝台が発掘されています。椅子には金箔や豪華な彫刻が施され、まさに権威の象徴と言えるでしょう。また、この時代には、様々な宮殿用の椅子や白塗りのスツール(背もたれや肘掛けがない椅子)などがあり、加えて、持ち運び可能な折りたたみ椅子も登場しています。

古代ギリシャ・ローマ時代

古代エジプト時代には、木製の椅子が多く作られていましたが、ギリシャ・ローマ時代に入ると、青銅や鉄、大理石を使った椅子も作られるようになっていきます。この頃には女性用の椅子として、きれいな曲線を持つ柔らかな印象のある椅子が作られます。隙間風や床からの冷気を防ぐために、座面が高くなっていたのが、古代ギリシャ・ローマ時代の椅子の特徴です。そのほか、足が床につかないほど椅子の座面を高くしていたのは、上流階級の人が権威を保持するためだったとも言えます。

中世~近世:装飾的なもの

中世から近世の時代には、豪華な装飾が施された椅子が、数多く登場しました。同時に少しずつ、快適さを追求するようにもなっていきます。

ビザンチン・ゴシック時代

ビザンチン・ゴシックの時代には、椅子の作りにも教会建築の要素が多く取り入れられました。それらの椅子は直線的でシンプルなものでしたが、硬くて冷たかったため、本当に腰掛けるためだけの道具という感じでした。なので、ゆったりとリラックスすることはできなかったのです。

ルネサンス時代

ルネサンス時代になると、格式ばった堅苦しいスタイルから、ローマ時代に多く見られたような装飾が、盛んに施されるようになりました。背もたれや座面にビロードなどを使い、座り心地の良さも考えられるようになっていきます。

近代~現代:生活用品

これまで受注生産だった椅子は、18~19世紀にかけて起こった産業革命によって、大量生産されるようになりました。そして、機能美が重要視され、一般庶民の生活用品へと変わっていったのです。

アール・ヌーヴォー

新しい技術や素材が次々と開発されていく中で、1890年代から1910年頃には、ヨーロッパを中心に「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる美術運動が展開されました。この「アール・ヌーヴォー」の特徴は、“曲線のみのデザイン”で、展覧会などでも注目を集めました。 ですが、その後1900年に行われたパリ万国博覧会をピークに、その人気は徐々に衰退していくのです。

日本での歴史

日本には、弥生時代前期に丸太をくり貫いたものがあり、それが最古の椅子とされています。そのほか、中国から伝わった胡床(あぐら)や武士が野戦の際に使った折りたたみ椅子などもありました。けれど、生活様式が床座中心だったため、あまり椅子が人々に浸透しませんでした。 その後、日本で椅子の文化が始まったのは、明治維新以降(1878年頃以降)と言われています。こうして、日本人の生活様式も次第に西洋化していき、椅子が大勢の人に受け入れられるようになりました。

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